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なぜ君は絶望と闘えたのか

[ mixi との同時投稿です ]

光市母子殺害事件で妻と娘を奪われた本村洋さん。
2008年4月22日に差し戻し審で死刑判決が出るまでの、著者である門田隆将氏による9年間の記録です。

テレビで
もし犯人が死刑にならずに刑務所から出てくれば、私が自分の手で殺す!

と冷静に言い放つ本村洋さんに対しての驚きと、その後のテレビを通しての彼の発言を聞くたびに感じていた『どうしてここまでの強い信念を持てるか?』という答えを求めて購入した一冊です。

本村洋さんとは郷里が同じ福岡県の小倉ということ、そして司法に対して堂々と挑戦を続け、司法の矛盾や限界、虚しさが明らかになっていく裁判制度と弁護士の在り方、そんないろんなことから関心を持っていました。

本村氏が辞表を出したとき、
君は、この職場にいる限り、私の部下だ。その間は、私は君を守ることができる。
…(略)…
君が辞めた瞬間から、私は君を守れなくなる。新日鐵という会社には、君を置いておくだけのキャパシティはある。

素晴らしい言葉です。読みながら涙が出てきました。
今の日本にこれだけの言葉を部下に対して言え、会社に対しての堂々たる自負を持った上司がどれくらいいるでしょうか。
もしかすると上司であった日高氏の資質によるものあったかも知れませんが、そのような資質を有する人材を製鋼工場長にしている新日鐵という会社の懐の深さ感じます。

一審で無期懲役の判決が出たとき、
司法に絶望しました。控訴、上告は望みません。早く被告を社会に出して、私の手の届くところに置いて欲しい。私がこの手で殺します。

と記者会見で述べた本村氏をテレビで見たとき、彼の言葉に例えようのない重さを感じたものです。

その後に山口地検に向かった本村氏に、
母親のもとに必死で這っていく赤ん坊を床に叩きつけて殺すような人間を司法が罰せられないなら、司法は要らない。
…(略)…
このまま判決を認めたら、今度はこれが基準になってしまう。そんなことは許されない。たとえ上司が反対しても私は控訴する。百回負けても百一回目をやります。

といった吉池検事。
まだまだ日本の司法に希望が持てると思わずにいられません。

全編を通して感じるのは、本村氏だけではなく、その周りの人々の素晴らしさです。
涙が溢れるほどの人の素晴らしさに胸を打たれます。

弁論を職業とする被告弁護人の安田好弘氏の言葉の虚しさを思います。
依頼人の利益を守るのが弁護士の仕事だとすると、この事件の被告人の利益とはいったい何なのでしょう。
いえ、この事件に限らず、自分自身が行ったこと正当に向かい合わずして利益はないのではないでしょうか。


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